葬式・葬儀費用を抑えるために必要なことは、葬儀費用がどのように構成されているかを知ること。
そして、安くするためにどのような方法があるかを事前に把握しておくことが必要です。
農協(JA)のお葬式は、農業を営む人々によって組織された協同組合で行うお葬式(葬儀)です。原則として組合員のために提供されるお葬式(葬儀)サービスですが、一定の件数割合を超えていなければ、組合員以外の人でも農協JAのお葬式(葬儀)サービスを受けることはできます。
農協(JA)のお葬式(葬儀)のメリットは、JAバンクなど農協(JA)が提案している様々な各種のサービスとの連携が図れるということです。逆にお葬式(葬儀)サービスをの専門にしているわけではないので、農協(JA)の中心的な事業でないために地域の専門葬儀社や冠婚葬祭互助会と比較して必ずしも勝っているとは言えないということがあります。
直接葬儀費用が安くなるということではありませんが、
葬儀に関する各種年金、保険があります。
◆国民健康保険(葬祭費)
◆社会保険(埋葬料)
◆国民年金(死亡一時金)
◆厚生年金(遺族年金)
後飾り
火葬場から戻ってきた遺骨を、安置する祭壇のこと。
二段か三段の作りにすることが多く、上段に遺骨を置き
下段には遺影・位牌・香炉・燭台・線香・花・供物・鈴などを置きます。四十九日の忌明けまで焼香して故人の冥福を祈ります。
会葬礼状
葬儀や告別式に会葬してくれた人に対して手渡す礼状のこと
院号
天皇が譲位・隠居し、その後居住された御所を、○○院と呼んだことに始まる。例えば後白河法皇の御所は「蓮華王」、嵯峨天皇の御所は「令泉院」、後に「嵯峨院」へ移り住む。
当初天皇が使用していた院号もやがて公家や武士の間にも使われるようになり、江戸時代になると院号も金銭で買えるようになった。驚いた幕府は禁止令を出すが、それまでに使われていた院号についてはお構いなしとの画期的な裁定を下している。明治以降になると大富豪や政治家にも院号が用いられる様になる。今日では社会的に大きく貢献した人や、寺院に対する貢献が顕著で、信仰心の非常に篤い人また多額の寄付等による一時的な功労者にまでつけられるようになった。
院号を最初に贈られたのは嵯峨天皇とされている。臣下では関白藤原兼家が「法興院」と称したのが始まりである。また院号の代わりに○○庵、○○軒、○○斎、○○亭などを使う場合もある。
引導
死者を導くこと。
導師が最後の宣告をし、現世への思いを断ち切らせること。
宗派ごとに作法が異なる。
互助会
冠婚葬祭にかかる費用を、会員同志で助け合うという趣旨で始めた、通産省認可の組織。
それぞれ株式会社の形をとり、全国約300社ある。
毎月、一定金額を掛け金として積み立て、冠婚葬祭の費用にあてるシステム。
逆さ水
湯灌(ゆかん)のときに使う温水。水に湯を加えて適温にす
献体
大学の医学部などでの解剖実習など、研究用に無償で遺体を提供すること。
四十九日
仏教では命日を含め49日間を中陰と言い、死者の弔いでは、極めて重要な時期として位置づけている。死去した日を入れて、7日ごとに法事を行う。7日目が初七日(しょなのか)、14日目が二七日(ふたなのか)、21日目が三七日(みつなのか)28日目が四七日(よなのか)、35日目が五七日(いつなのか)、42日目が六七日(むつなのか)最後の49日目が七七日(しちしちひ)といい、満中陰(まんちゅういん)となる。この49日間を忌中(きちゅう)といい、遺族は身を慎んで死者の弔いに専念すべきとされる
手水の儀
神式の葬儀で、さまざまな儀式の前に身を清めるために行う儀式。柄杓に入れた水を左手、右手、左手の順にかけ、
最後に左手にかけた水で口をすすぐ。
導師
仏教を教える指導者。また、葬儀を執り行う最上位の僧侶
灯明
神仏に供える火。
火を消すときは、息で吹き消さず、手や扇で扇いで消す。
年忌法要
故人を偲び追善供養を行う事。
死後満一年目に行う法要を一周忌と言う。
翌年の二年を三回忌とし、その後死亡年を含めて数え、七年目に七回忌、
十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌まで営むのが一般的。
以降は、五十回忌、百回忌となる。
万霊節
カトリックにおける、毎年11月2日を「死者の日」と定め
教会に集まりミサを行い、墓前に花を捧げること。
枕直しの儀
神道の場合、遺体を北枕に安置し、枕飾りをし
冥福を祈る。これら一連のことを言う。
銘旗
故人の氏名、職名などを記した旗。神式の葬儀で用いる。
友人葬
友人が集まって行う葬儀のこと。
最近では、創価学会の会員が集まって行う葬儀を意味する。
湯灌
仏葬で、棺に納める前に遺体を湯で拭き清めること。
炉前祭
神道で火葬する前に棺を炉の前に安置し、
銘旗や花を供えて拝礼する儀式。
一膳飯
故人の枕元や祭壇に供えるもの。
生前に使用していた茶碗に、ご飯を山盛りにして箸を中央に立てる。
打敷
仏壇、仏具などの敷物。一般的に金欄製が多い。
後祓いの儀
出棺の後、関係者全員をはらい清める儀式。
祓除の儀(ふつじょのぎ)
インフォームドコンセント
医学的処置や、治療に同意するために必要な、医療情報を医師から受ける権利。
海洋葬
散骨の一種で、火葬後の遺骨を海に撒いて供養すること。
行うには法律によって定められた条件をクリアしなければならない。
神棚封じ
神棚がある場合、死者が出ると、死忌にそまっていない他者の手で神棚を白紙を貼って封じ、
死忌が及ばないようにする措置。
四十九日あるいは五十日祭を終えて白紙を外す。
臨終
「命の終わる時に臨む」という意味で、
死に際・末期(まつご)・死の前後の短い期間を指す。
環骨勤行
火葬場から遺骨を迎えると行う儀式。
遺族・会葬者が後飾りの祭壇の前に集まって読経をしてもらう。
服喪
親族が家族の死を悼んで、特定の期間遊びや笑いをつつしみ、酒肉を断って家に謹慎すること。
両家墓
承継者が既婚の女子で家名が異なった場合に
実家の家名の横に結婚後の家名を合わせて彫った墓。
宇宙葬
宇宙に遺骨を打ち上げる供養方法。
遺骨を納めたカプセルをロケットに乗せて宇宙へ打ち上げる。打ち上げられたカプセルは地球周回軌道上を周回し、やがて地球の引力により大気圏に突入し、流れ星のように消え
六文銭
三途の川を渡る船賃として死者に持たせるお金。
現在では、紙に印刷したものを代わりに持たせ
満中陰
仏教では、人の死後四十九日間、魂が迷っていると考えられている。死後七日ごとに法要を行い、四十九日目は中陰の満ちる日であり、死者追善の最大の法要を営む。
わかれ花
出棺前、参列者の手で、生花を遺体の周囲に入れること。
お供えの供花などを納めるのが一般的。
院殿号
足利尊氏が等持院殿という屋敷の名を戒名の上につけたのが始まりとされている。これは天皇と区別するために殿という字を加えたもので、本来はへり下った表現とされていた。
現在では院号よりも院殿号の方が格上とされているが、それは戒名文字の多さによるものと考えられる。いずれにしても院号・院殿号は仏教への信仰心が篤く、寺を建立して寄進するほどの人でなければ贈られない最上位のものと言える。
散骨
遺骨を粉状にして海や山などにまく儀礼。海洋葬や樹木葬などがこれにあたる。
遺族に経済的な負担をかけたくないという考えの方が、希望することが多い傾向にある。